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2020年10月29日

注文住宅をお考えの方へ!種類ごとの性質とともに断熱材の選び方を解説します!



注文住宅をお考えの方で断熱材選びにお困りの方はいらっしゃいませんか。
実は、断熱材は全9種類に分かれ、それぞれに特徴を持っています。
何を基準にして選べば良いか分からず、断熱材を決めきれないという方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、種類ごとの断熱材の性質とともに断熱材を選ぶポイントをご紹介します。
断熱材選びに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

□保温だけではない!断熱材の役割


断熱材と聞くと、その名の通り、熱の出入りを抑えるという役割だけを果たしているように感じてしまうかもしれません。
しかし、断熱材にはそれ以外にも家において重要な役割を果たしているのです。

1.きれいな空気を保つ

熱の出入りを抑えることで快適な室温を実現する断熱材ですが、快適な空間を実現させるには室温だけではなく湿度も重要です。
「熱の出入りを抑える」ということは「空気の出入りを抑える」ことに直結するのではありません。
断熱材は換気も行っており、断熱材の換気のおかげで快適な湿度も実現できているのです。
そしてこの換気が、家の空気をきれいに保つ役割を果たしています。

2.光熱費を削減できる

断熱材によって室内環境が外気の影響を受けにくくなるため、冷暖房の使用頻度も減少します。
そのため、光熱費を削減できるのです。
また、冷暖房機器の寿命も延び、ランニングコストの節約もできます。

 

□種類別!断熱材の種類


断熱材を選ぶ前に、そもそもどのような種類の断熱材があるかご存知でしょうか。
目的に合った断熱材を選ぶためにも、まず断熱材の種類についてご紹介します。
断熱材は、素材によって繊維系断熱材と発泡プラスチック系断熱材の2つに分けられ、この2つの断熱材をさらに細かく素材ごとに分けると9種類ほど存在します。

 

*繊維系断熱材


まず、繊維系断熱材に関してですが、ガラスを繊維状にしたもので、繊維の隙間に空気を閉じ込めた断熱材のことです。
細かい繊維が複雑に絡み合っているのが特徴で、価格の安さがメリットとして挙げられるでしょう。
また、防音性にも優れている断熱材もあります。
一方で、多くの住宅で採用されていますが、湿気に弱い断熱材もあるということも覚えておいてください。

繊維系断熱材は、無機繊維系2種類、木質繊維系1種類、天然素材系2種類の計5つに分けられます。

・無機繊維系断熱材
グラスウールとロックウールが分類される素材です。
どちらも燃えにくいという特徴を持ち、充填工法で施工されます。
一方で、どちらも湿気に弱いので、ビニールを巻いて湿気対策をしなければなりません。

・木質繊維系断熱材
セルロースファイバーが分類される素材です。
無機繊維系断熱材と比べて価格は高くなりますが、結露を防ぎやすく、かつ防音効果があります。
充填工法で施工される断熱材です。

・天然素材系断熱材
羊毛(ウールブレス)と炭化コルクが分類される素材です。
調湿力、防虫効果など他の断熱材には見られない特徴を持ちます。
羊毛は充填工法、炭化コルクは充填工法か外張り工法で主に施工されます。

 

*発砲プラスチック系断熱材


次に発泡プラスチック系断熱材ですが、プラスチックを発泡させ、細かい気泡の中に空気を閉じ込めた断熱材のことを言います。
熱伝導率は、プラスチックの性能だけでなく、閉じ込めているガスの気泡の数や大きさによって変わってきます。

発砲プラスチック系断熱材は、2種類のポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームの計4つに分かれます。
どの断熱材も、外張り工法か充填工法のどちらかで施工されます。

・ポリスチレンフォーム
ポリスチレンフォームは、ビーズ法と押出法の2種類があり、結露を防ぎやすいという特徴を持ちます。
一方で、熱に弱いというデメリットもあります。

・硬質ウレタンフォーム
硬質ウレタンフォームは、価格が高いですが、その分断熱に優れています。
燃えると有毒ガスが発生するので、注意が必要です。

・フェノールフォーム
フェノールフォームは、これまで紹介した断熱材の中でも価格が高くなりますが、断熱性、耐久性、燃えにくさの面でそれぞれ優れており、有毒ガスの心配もありません。



 

□注文住宅での断熱材の選び方


これまで紹介した断熱材はそれぞれ特徴を持っています。
どの特徴を重視するかを決めるために、以下のポイントを確認しておきましょう。

 

*断熱材の厚さと熱伝導率


断熱材を選ぶ際に重要になるのが、素材の厚みです。
断熱性能は素材の性質だけではなく厚みでも決まるため、断熱材の厚みも比較して断熱材を選びましょう。

また、断熱性能の高さは断熱材の厚みがあって熱伝導率が低ければ低いほど高くなります。
しかし、注意していただきたいのは、必ずしも断熱性能が高い断熱材が良いというわけではありません。
地域の気候によって適した断熱材は変わるため、業者に相談しながらお住まいに合った断熱材を選ぶようにしましょう。

 

*断熱材の性質


・燃えにくい
万が一の火災に備えて、燃えにくさを重視することも大切です。
火災は人の過失によってだけではなく、地震の二次災害としても起こりえます。
家の耐震性だけではなく耐火性も追求する場合、断熱材の性質を理解しておくと安心です。

・有害ガスを発生しない
燃えにくい断熱材を採用しても火災に遭ってしまった場合、生死を分けるのは有毒ガスが発生するかどうかです。
火災での死因は、火傷と同じくらい一酸化炭素中毒が多いです。
そこに有毒ガスが追加されてしまうと、死に至る可能性が高くなってしまいます。
念には念を重ね、有毒ガスが発生するかどうかも確認しておきましょう。

・湿気に強い
断熱材は、濡れてしまうと断熱材の役割を果たさなくなってしまいます。
そのため、湿気に弱いと屋外と室内の温度差によって発生した結露によって、すぐに断熱材が劣化してしまうのです。
湿気対策が必要な断熱材がある一方で、調湿力が高い断熱材もあるので、ぜひ比較してみてください。

・熱に強い
主に発泡プラスチック系断熱材は、熱に弱い素材のものもあります。
熱に弱いと、断熱材が変形したり溶けたりして、隙間ができてしまい、断熱できる面積が減ってしまいます。
断熱材の重要な役割である断熱性を維持するためにも、熱の強さも確認しておきましょう。

・気密が取れる
「高気密高断熱住宅」というように、断熱性と気密性はセットでそれぞれの意味を発揮します。
断熱性能とともに、どれくらいの気密性能なのかを確認しておきましょう。

 

*費用


そして、断熱材を選ぶ際は費用も意識しましょう。
素材の性質や厚さも断熱性を求める上で大切な判断材料ですが、家づくりには他にもお金をかけるところがあります。
住宅の建設にかけられる費用から逆算して、断熱材に使用できる予算を導き出し、その予算内で購入できる断熱材を選びましょう。

 

□まとめ


今回は、断熱材を選ぶポイントをご紹介しました。
断熱材を選ぶ際は、素材の性質や厚み、そして費用を比較して選ぶと9種類の中から絞れるでしょう。
断熱材は種類が多いため、大きな枠組みで特徴だけを押さえると考えやすいです。
当社は伊奈町・白岡市・久喜市周辺で注文住宅の販売を手掛けております。
住宅の購入をお考えの方は、当社までお気軽にお問い合わせ下さい。