家を建てる際には、さまざまな要素を考慮する必要がありますが、その中でも重要な要素の1つは家の広さです。
家族構成、ライフスタイル、個々の活動に合わせた適切な家の広さは、快適な日常生活を実現するために大切です。
本記事では、家の広さはどれくらいが良いのかについてと建ぺい率について解説します。
□家の広さはどれくらいが目安？
＊一人暮らしの場合
25平米はワンルームや1Kタイプが該当します。
単身者が最低限快適に生活するのにちょうど良い広さです。
しかし、これはあくまでも基準であり、より快適な生活空間を求めるならば、40平米程度の1DKや1LDKを検討するといいでしょう。
在宅ワークや趣味に充てるスペースを確保したい場合は、40平米以上の広さが望ましいです。
40平米以上の家の広さにすることで、生活空間とプライベートな活動空間を明確に分けられます。
＊二人暮らしの場合
二人暮らしでは、30平米から55平米が基本的な生活を送るために必要な最低限の面積とされています。
この広さは、広めのワンルームや1DKが該当します。
快適さを重視するならば、55平米程度の広々とした1LDKや2DKを目指すと良いでしょう。
この広さがあれば、共有スペースとプライベートな空間を両立させられます。
＊ファミリー層の場合
3歳から5歳までの子どもがいる家庭では、35平米から65平米が適切な広さの目安です。
子どもが成長するとともに必要な広さも増えるため、40平米から75平米を見込むと良いでしょう。
家族のそれぞれが快適に過ごせるだけのスペースを確保しつつ、家族が交流できる共有スペースも大切にしましょう。
リビングを中心に、家族が自然に集まれるような間取りにすると良いでしょう。
□4人家族に最適な家を建てるためのポイント
家を快適なものにするためには、広さ以外にも考慮することがあります。
ここでは、そのポイントを4つ紹介します。
1:日当たりを確保する
家の中で最も時間を過ごすリビングは、明るくて暖かい日当たりの良い場所に設けることがおすすめです。
また、子どもの成長や健康を考えると、子ども部屋も日当たりが良い方が望ましいでしょう。
寝室は主に夜に使用するため、日中の日当たりを優先する必要はありません。
ただし、風通しの良い快適な環境を確保することが大切です。
2:家族4人分の収納を確保する
家族全員の衣類、日用品、趣味の道具などを整理して収納できるスペースが必要です。
リビングや各部屋に適切な収納を設けることで、スッキリとした生活空間を維持できます。
子どもの成長に伴い、収納するものも変わってきます。
臨機応変に使える収納スペースを確保しておくことが重要です。
3:家族の交流とプライバシーを確保する
家族が団らんできながらも、個々のプライバシーも保てる間取りが理想的です。
リビング階段を取り入れて、家族が自然に顔を合わせられる設計を取り入れるのも良いでしょう。
4:子どもの成長に対応した柔軟な間取り
子どもが小さいうちは親子の距離を保ちやすい間取りが好ましいですが、成長に合わせて子どもの独立性を尊重する空間を提供することも重要です。
子どもが成長すると、勉強スペースやプライベートな空間の必要性が高まります。
さらに、家族のライフステージが変わるごとに、住まいのニーズも変化します。
成長に合わせて部屋を分けられる、または統合できるような設計もおすすめです。
□家を建てる前に知っておくべき制限
家を建てる前に知っておきたい、制限を3つ紹介します。
所有土地のギリギリまで家を建てられないことに注意してください。
1:建ぺい率
建ぺい率は、敷地面積に対する建物の広さの割合を示します。
例えば、50坪の土地で建ぺい率が50パーセントの場合、25坪までの建物しか建てられません。
この建ぺい率は、エリアによって30パーセントから80パーセント程度の基準が設けられています。
2:容積率
容積率とは、敷地面積に対する建物全体の延床面積の割合のことです。
例えば、50坪の土地に容積率100％の場合、最大で50坪の広さの建物を建てられます。
この容積率は、エリアごとに基準が設けられているので、家を建てることを計画する際には確かめておく必要があります。
3:高さ制限
第一種低層住居専用地域や第二種低層住居専用地域では、建物の高さに制限が設けられている場合があります。
都市計画によって、10メートルもしくは12メートルを超える建物を建ててはいけないと定められているのです。
さらに、道路斜線制限では、道路の採光や通風を確保し、周囲に圧迫感を与えないために、建物の高さや配置に制限が設けられています。
また日影規制では、北側の建物の採光を確保するために、建物の高さや位置に制限が設けられています。
□まとめ
今回は、家の広さはどれくらいが良いのかについて解説しました、
住まいの広さを選ぶ際は、家族構成やライフスタイルに応じた具体的な目安を参考にすることが重要です。
また、広さの他にも日当たり、収納、家族の交流のしやすさなどを考慮する必要があります。
また、家を建てる前には建ぺい率や容積率、建築制限などの土地規制を理解し、計画に反映させることが必要です。
この記事が家づくりをお考えの方の参考になれば幸いです。