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2024年4月12日

断熱性が高い素材を選ぶ!最適な材料と施工方法の全解説



断熱性能は、快適な住環境を実現する上で非常に重要です。
特に、エネルギー効率の良い住宅づくりでは、高い断熱性能を持つ素材の選択が欠かせません。
この記事では、効率的かつ環境に配慮した住宅設計を目指す方やリノベーションを検討している方に向けて、断熱材の選び方やその特性、施工方法について解説します。

 

□断熱性の高い素材の選び方と基本特性


断熱材の選択には、熱伝導率、断熱材の厚み、熱抵抗値、断熱工法、価格帯の5つの比較項目が重要です。
それぞれの項目が断熱性能にどのように影響を与えるかを理解することが、効果的な断熱材選びの第一歩です。
今回は断熱性の高い素材の選び方と特性をご紹介します。

1:熱伝導率

熱伝導率は、熱がどれだけ伝わりやすいかを示す指標です。
数値が低いほど断熱性が高くなります。
断熱材を選ぶ際は、低い熱伝導率の材料を選ぶことが重要です。

2:断熱材の厚み

断熱性能を高めるためには、断熱材の厚みも考慮する必要があります。
厚みがあるほど、断熱効果が高まりますが、空間利用の面から最適な厚みを選ぶ必要があります。

3:熱抵抗値

熱抵抗値は、断熱材の熱伝導率と厚みから算出され、熱の伝わりにくさを数値で表します。
高い熱抵抗値を持つ断熱材は、優れた断熱性能を発揮します。

4:断熱工法

断熱材の性能は、選択した断熱工法によっても左右されます。
充填断熱、外張り断熱、付加断熱など、さまざまな工法があり、それぞれの特徴を理解し選択することが大切です。

5:価格帯

最後に、断熱材の価格も重要な比較項目です。
予算内で最大限の断熱性能を得られる材料を選ぶことが望ましいです。

このように、断熱材を選ぶ際は、熱伝導率、断熱材の厚み、熱抵抗値、断熱工法、価格帯の各比較項目を総合的に考慮することが、効率的かつ経済的な断熱性能の実現に繋がります。

 

□断熱材の種類別特徴とその利点


断熱材には、繊維系、天然素材系、発泡プラスチック系と、大きく分けて3つのカテゴリーがあり、それぞれに特徴と利点があります。
建物の用途や環境によって異なるニーズに応えるため、特徴を理解することが重要です。

 

*繊維系断熱材


繊維系の断熱材は、無機質系と木質系に大別されます。
無機質系では、グラスウールやロックウールが代表的で、耐久性や防音性に優れ、コストパフォーマンスが良いのが特徴です。
木質系では、古紙を主原料としたセルロースファイバーがあり、断熱性に加えて調湿性能が高く、健康的な居住空間を実現します。

 

*天然素材系断熱材


天然素材系断熱材は、羊毛や炭化コルクといった、自然由来の素材を利用しています。
これらの素材は、環境にやさしいだけでなく、調湿性に優れており、快適な室内環境を保てます。
しかし、施工可能な会社が限られていることや、価格が高めであることが課題です。

 

*発泡プラスチック系断熱材


発泡プラスチック系断熱材は、押出発泡ポリスチレンや硬質ウレタンフォームがあり、高い断熱性能と湿気に強い特性を持っています。
施工のしやすさや耐久性も魅力的で、特に現代の住宅建築では多用されています。

断熱材を選ぶ際は、これらの特徴を理解し、建物の用途や立地条件、さらにはコスト面を考慮して最適な材料を選択することが重要です。
各種断熱材の利点を活かしながら、効率的かつ環境に配慮した住宅設計を目指しましょう。

 

□断熱効果を左右する施工方法の違い


断熱性能を最大限に活かすには、単に高品質な断熱材を選ぶだけでなく、どのように施工するかも重要です。
建築物に最適な断熱効果を提供するためには、充填断熱、外張り断熱、付加断熱といった、各々の特徴を活かした施工方法の選択が欠かせません。
これらの方法はそれぞれ、建物の構造や用途、さらには地域の気候条件に合わせて選び、正しい施工方法を採用することで、断熱性能が大きく向上します。

1:充填断熱

柱と柱の間や躯体内の空間に断熱材を充填する施工法であり、特に木造住宅において最もポピュラーな方法です。
この手法は、さまざまな種類の断熱材を選択できる柔軟性と、コストパフォーマンスの良さが魅力です。

しかし、隙間なく断熱材を詰める技術が必要で、施工の品質が直接断熱性能に影響を及ぼすため、高い技術力を持った職人による施工が不可欠です。
さらに、木造工法との組み合わせによっては施工が複雑になることもあり、信頼できる施工会社選びが重要となります。

2:外張り断熱

外張り断熱は、建物の外側に断熱材を施す方法で、内部の柱や梁を温度変化から保護し、優れた断熱性能を実現することが可能です。
この工法は、充填断熱と比較して施工が容易であり、熱損失を大幅に減少させる効果があります。

しかし、壁の厚みが増すことで室内の有効スペースが狭まるというデメリットがあり、特に狭小住宅では不向きな場合があります。
また、地震による断熱材の移動リスクへの対策も必要です。

3:付加断熱

充填断熱と外張り断熱の両方を併用することで、非常に高いレベルの断熱性能を実現する施工方法です。
この手法は、建物全体を高断熱性で包み込むことで、空気や熱の流出入を大幅に抑制し、最上級の快適性を提供します。

しかし、二重の断熱材を使用する分、費用が高くなりがちであり、施工可能な会社も限られていることが課題です。
選択肢の少なさや、特定の形状への対応困難さもありますが、より高い断熱性を求める場合には最適な選択肢となり得ます。

 

□まとめ


この記事では、断熱性の高い素材の選び方と基本特性、断熱材の種類別特徴とその利点、そして断熱効果を左右する施工方法の違いについて解説しました。
効率的かつ環境に配慮した住宅設計を目指す上で、適切な断熱材の選択と施工方法の理解は不可欠です。
各項目を総合的に考慮し、最適な断熱対策を実施することで、快適な住環境の実現に繋がります。

当社は埼玉県内で快適な建物づくりを手掛けております。
初めての方でも安心してご利用いただけるよう、丁寧に施工いたしますので、気になった方はお気軽にお問い合わせください。